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マイクロソフトは、2013年11月22日(現地時間)に「Xbox」シリーズの最新版「Xbox One」を発売した。1台当たりの販売利益は、ライバル製品であるソニーの「プレイステーション 4(PS4)」を上回っているという。

IPコンサルティングやテクニカル分析などを手掛けるUBM TechInsightsは、Xbox OneとPS4を分解した結果、「今年のクリスマスシーズンには両社とも、ゲームコンソール自体の販売で利益を上げられることが分かった」と述べている。これら2つの製品には、類似した部品が数多く搭載されている。
これは、次世代ゲームコンソールへの投資の最適化を図った結果と考えられる。

設計やメモリサイズに違いはあるが、どちらの製品にもAMDのAPU(CPUとGPUを統合したもの)が搭載されている。

TechInsightsは、Xbox Oneの部品コスト(BOM)は331米ドルと予想している。同社は、「Xbox Oneの販売利益は、周辺機器を含めると、1台当たり約100米ドルに上る」と述べている。同社は、ソニーのPS4の販売利益は43米ドルと予想していて、販売利益はXbox Oneが大幅に大きい。

TechInsightsのコストディレクタを務めるAl Cowsky氏は、次のように述べている。

「Xbox Oneは、コンソール自体のコストはPS4よりも約10米ドル低い。これは主に、PS4の揮発性メモリがXbox Oneより23米ドル高く、Xbox OneのプロセッサがPS4より11米ドル高いためだ。また、Xbox Oneは、4GバイトのeMMC NAND型フラッシュメモリを搭載しているため、不揮発性メモリのコストがPS4よりも3米ドル高く、筐体/機械部品のコストもPS4と比べて4米ドル高くなっている。
Xbox Oneには、ジェスチャ認識コントローラ「Kinect」が同梱されており、コストは39米ドルと予想される。Kinectには100米ドル以上の定価が付けられている。
一方、PS4も、オプションでKinectのようなジェスチャ認識システムを用意しており、販売価格は60米ドルである」(同氏)。

コンソール1台当たりの販売利益はXbox Oneの方が大きいが、Xbox OneとPS4の本当の勝負は、両社が斬新なゲームの開発にいかに投資するかにかかっている。
ゲームやオンラインサービスの売り上げによる両社の利益は、今のところ拮抗(きっこう)している。

EE Times Japan
http://eetimes.jp/ee/articles/1311/26/news051.html
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